皆さまはニセコに出かけた際、何を食べたいと思いますか?
ニセコ飲食店は地元の食材の良さを生かしたメニューが自慢のレストランやカフェが多く、外国人が多いせいかどこもお洒落な佇まいです。そんなニセコ飲食店の中で本日ご紹介するのは、ニセコが誇る美味しいお蕎麦屋さんです。
ニセコで何故蕎麦なのか
なぜニセコで蕎麦なのでしょう。
冒頭で述べたようにニセコの料理は地元の食材の良さを活かしたメニューが自慢です。実は、ニセコはそば粉の生産地として有名でその品質も専門家からも認められる実力です。北海道は、そばの生産量が日本一ということを皆さんは知っていますか?
実はそうなのです。ニセコをドライブすると、そば畑をたくさん見ることができます。またニセコの名峰羊蹄山から湧き出す名水は蕎麦の味を最大限に引き出すと言われています
住所|北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ431
電話|0136-58-3170
時間|月~金 11:30~15:00(売切れ次第閉店) 日曜営業
予算|1000円前後
交通|JR函館本線「ニセコ駅」から約6km
自然のお恵を最大限に
ニセコには厳しい冬があり、その雨雪が地中に滲み出します。そして、長い年月をかけ濾過され、ようやく湧水となっていきます。このプロセスを経ているためニセコの水は本当に美味しいのです。また蕎麦と言えば一緒に食べたくなるのが天ぷらではないでしょうか。
ニセコのそば粉と羊蹄山の湧き水で練った蕎麦とニセコで採れた新鮮な野菜の競演はきっと皆さんの舌をうならせることでしょう。ニセコは昼夜の寒暖差が大きく、そのような気候のもとでは味が濃い美味しい野菜が育ちます。そして農薬をほとんど使わないため安心して食べることができます。驚く事に野菜が苦手な人もニセコで食べる野菜は食べられるという人もいるくらいです
ニセコ飲食店 店主の蕎麦への拘り、その一
店主の蕎麦へかける拘りは神がかったものがあります。楽一の蕎麦はそば粉と水のみで打つ十割蕎麦です。挽きたて、打ちたて、茹でたてを基本とするため、注文を受けてから蕎麦を切り始めるという徹底された拘りです。
店主の拘りが功を奏し、打ちたてで茹でたての蕎麦は喉越しがよいと言われ、味わいも香り高く人気があります。そば粉は加工前のそばの実を使用し自作しているため旨味が出やすいよう工夫されています
ニセコ飲食店 店主の蕎麦への拘り、その二
そば打ちは営業前の午前にタネ作りが行わるようです。店主曰く水の分量がほんの少しでもくるっただけで蕎麦がダメになることもあるようです。その日の蕎麦タネに納得がいかずお客様に謝罪し蕎麦を提供せず帰ってもらうこともあるようです。それでも、楽一のそばに魅せられ、毎年ニセコを訪れる外国人リピーターも多いのです。
評判が評判を呼び楽一はミシェランガイドにも掲載されております。
また夜の営業は予約のみで蕎麦懐石を提供してくれます。ニセコに泊まる機会があれば夜ゆっくりとお蕎麦のフルコースを楽しむのも魅力的ですね。
ユニークな佇まいが多くのお客様を魅了する
楽一のおいしいお蕎麦は、ご主人が建てたログハウスの中で提供されます。とにかく門構えが独創的です。初めて行った方は間違いなく、本当にここは蕎麦屋の入口か?と思う事でしょう。森の中にたたずむ木製の入口をくぐると、なんと橋があります。おそるおそる奥に進みます。
そして現れるのはログハウス。日本全国広いですが、なかなかこんなお蕎麦屋さんはありません。中に入ってみると、これまたユニークな造りとなっております。古き良き日本の蕎麦屋、もしくは従来の蕎麦屋とは違い外国人もリラックスできるような和洋折衷スタイルです。では日本人は落ち着かないのかというとそうではありません。きちんと「和」なのです。表現は難しいですが、確かに楽一の雰囲気は日本そのものです
和を意識したサービス
ご主人と奥様が和服でサービスをしてくれるのも和を意識したサービスです。しかしながら、カウンターにワイン等のお酒が並んでおり、ところどころ外国を思わせる演出がうまいのだと思います。注文を受けてから始まる主人の蕎麦打ちパフォーマンスも、訪れるお客様の記憶に強く残ることでしょう。
街中の大衆向けお蕎麦屋さんと違い、注文が来るまで時間はかかりますが、そば打ちパフォーマンスを見学しながら楽しく待つことができることも魅力です。
楽一はニセコアンヌプリ国際スキー場からすぐ近くの山中にあります。冬場は多くのスキーヤーも訪れるのですよ
並ぶのは必須、時間に余裕がある行程で来店を
これまで述べてきたように楽一ファンは世界中に多くいます。お店はいつもオープン前から列ができています。一生懸命寒い中並んだのに、結局お蕎麦が食べられなかったということがもしかしたらあるかもしれません。
なぜならば、楽一のお蕎麦は一日限定20食という制限がありのです。この希少価値が世界中の蕎麦ファンを楽一に集結させる一因になっているのでしょうか。楽一はその実力と希少性を兼ね備えているためにここまで有名になったのかもしれません
日本人としてただひとり
例えば、長年「世界のベストレストラン50」で世界1位に選出されていた「NOMA」のレネ・レゼピ氏もニセコ楽一のそばに魅せられてしまっています。
「NOMA」のシェフをも魅了する蕎麦ということで、楽一の主人はデンマークのコペンハーゲンにおいて開催された、食に関する国際的なシンポジウム「MAD」に、招かれたという経験を持っています。
並んでも食べたい、楽一の蕎麦
楽一の営業時間は11時から15時で、この間に20食が売れてしまえばそれでおしまいです。そして夜は完全予約制で17時からの営業となり拘りの蕎麦懐石が提供されます。お店は12歳未満のお子様は入場禁止となっています。お店の雰囲気を大事にする店主の配慮でしょうか。
家族連れのお客様には残念な情報ですが受け入れるしかありません。お店の情報をご紹介すればご紹介するほど、そのお蕎麦を食べるためのハードルは高いですが、確実にオープン前から並び食べるだけの価値はあるので、是非時間に余裕がある行程で挑んでいただきたいと思います。