今回は「旭川駅から新千歳空港までのアクセス」をJR・バス・マイカー及びレンタカー・タクシーとそれぞれのアクセスの時間・費用・各メリットデメリットをまとめていきます。
旭川市は人口約33万人で札幌市に次ぎ道内では人口第2位の都市です。市内の旭山動物園を始め富良野、美瑛や旭岳、層雲峡と周辺には有名観光地もたくさんあります。しかし観光客は温泉泊りを好み、都市での宿泊を好む人は一気に札幌まで行ってしまうので旭川市内に泊まる観光客は多いとは言えません。温泉もちろんいいですが、一人でリーズナブルな旅をしたい人には旭川駅周辺のビジネスホテルを拠点に周辺を観光するにはうってつけな立地だと思えます。
なお、列車バスの料金、ダイヤ、有料道路代(通常料金で算出)は2018年10月現在の物で比較しておりますので、旅行日程が決まりましたら再度各機関にお問い合わせください。
JR利用でのアクセスの場合
「旭川駅から新千歳空港までのアクセス」まずJR利用に関してまとめました。
実はこの経路直行する列車かないのです!旭川駅から特急で札幌駅向い札幌駅で「快速エアポート」に乗り継いで新千歳空港駅に向うというアクセス手段を取るしか今はないのです。
(旭川駅→札幌駅 特急利用1時間25分 札幌駅→新千歳空港駅 快速利用37分)
・料金 ¥5,180
(乗車券3,380+旭川駅→札幌駅自由席特急料金¥1,800)
以前は1時間1本程度直通運転をしていたのですが2016年3月のダイヤ改正で廃止になっています。旭川駅からだけでなく沿線の空知地方からの新千歳空港へのアクセス手段としても需要がありそうなのですが残念です。
旭川駅から札幌駅に向かう特急列車は始発5:18~最終22:00まで1時間に1本から2本出ています。9:00~20:00までは毎時00分には運行があります。
確実に座りたい場合は指定席もあり1列車に限り¥520の料金になります。旭川駅から新千歳空港駅まで全区間を指定席利用の場合は+「¥1,040」となります。
バス利用でのアクセスの場合
「旭川駅から新千歳空港までのアクセス」次はバス利用に関してまとめました。
ここで朗報なのがバスは直行便があります。JRが上記のような状況なので218年4月より地元のバス会社旭川電気軌道と北都交通によって「たいせつライナー」の愛称で1日4本と少ないのですが新千歳空港アクセス便として運行が開始されました。
・料金 ¥3,500
旭川駅発 6:10 9:10 11:00 15:10(15:10発は12月1日~3月31日は運休)
なお旭川電気軌道の車両はトイレ付車両で、旭川駅6:10発と9:10発が該当します。
シートも通常より広く、2018年10月より市内での乗車場所も増え好評なようです。完全予約制ということですので、利用の際は予約を入れておきましょう。2時間45分と長時間走行なので一度10分程度の休憩を取るようです。
JR利用が乗り継ぎ時間を入れて2時間15分と仮定すると30分程時間は掛かりますが¥1,680の差は大きいですね。それにバスの場合は確実に座れる訳ですから。
残念ながらまだ4本と少ないため時間帯が合わない方の為、札幌駅での乗継でのアクセスもご紹介しておきます。
所要時間 2時間65分~80分 3時間5分~20分
料金 ¥2,060 ¥1,030 ¥3,090
※乗り継ぎ時間は含みません。最低15分はみたいです
所用時間は1時間以上余計に掛かりますが¥2,090の差は大きいです。
旭川駅札幌駅間はJRと高速バスがしのぎを削っている区間です。
この区間は主に北海道中央バスが6:00始発から21:30の最終まで20分から30分間隔でトイレ付きバスで運行しています。便数としてはかなり多い区間です。
マイカー・レンタカーでのアクセスの場合
「旭川駅から新千歳空港までのアクセス」次はマイカー・レンタカーでアクセスする場合をまとめました。今回は2つのアクセスルートをご案内したいと思います。
・距離 約175キロ
・所要時間 約2時間25分
・有料道路代 ¥4,620
・距離 約155キロ
・所要時間 約2時間35分
・有料道路代 ¥2,640
この経路(2)はバスのアクセスでご案内した旭川駅から新千歳空港への直行バス「たいせつライナー」が通常使うルートです。この付近の地図を見ていただくとわかりやすいと思いますが簡単に言うと、直角三角形を逆にして、その斜面の部分(実際走行する場合は違いますが)にあたるのがこのルートです。
比較していただくと解るように経路(1)の方が通常10分~15分早く新千歳空港に着きます。ただ有料道路代の差は¥1,980 わずかな時間の差でこの料金差は考えてしまいますね!それに経路(1)は走行距離も20キロ程長くなりますのでガソリン代も掛かります。
それなら少し早く出て経路(2)を使いたくなるところですが、ナビがあったり、下調べをすれば難しいルートではありませが、あまり北海道の道に詳しくない旅行者は、全区間高速利用の経路(1)をお勧めします。
旭山動物園の観光を終え、お客様を新千歳空港まで送るツアーバスの運転手さんも有料道路代のことを気にしないならまず経路(1)を選択します。特に冬場の岩見沢付近は道内有数の豪雪地帯です。雪道に慣れない地域の方は、一般道は危険だと思いますので、高速経由で旭川駅から新千歳空港に向かわれた方が無難です。またどの経路も2時間30分程のドライブになりますので、一度途中で休憩を入れた方がいいでしょう。
タクシー利用でのアクセスの場合
「旭川駅から新千歳空港までのアクセス」次はタクシー利用する場合をまとめました。
ここでもレンタカー・マイカーでのアクセスでご案内した2つのアクセスルートでタクシー料金を算出します。
・距離 約175キロ
・所要時間 約2時間25分
・料金 約¥56,000+有料道路代¥4,620=約¥60,620
・距離 約155キロ
・所要時間 約2時間35分
・料金 約¥50,000+有料道路代¥2,640=約¥52,640
深夜早朝時間帯(22:00~5:00)は割増運賃(2割増)
タクシー利用となると経路(2)は走行距離が約20キロ短いため約¥8,000程度安くなるようです。実際タクシーを使って旭川駅から新千歳空港までのアクセスなら移動距離も長くなりますし、時間も掛かりますので、いきなり旭川駅のタクシー乗り場でタクシーを拾うより日程が決まっているようなら予約をして経路等も打合せしておいた方がよいでしょう。その場合「観光タクシー」の扱いでこの料金より交渉次第で安く利用できる可能性があります。ちなみに旭川駅および中心部から旭山動物園あたりを観光して新千歳空港まで送りで、全6時間コース約¥30,000+有料道路代+駐車料金で受けてくれる観光タクシー会社もあるようです。2時間ほど旭山動物園の観光が可能です
「旭川駅から新千歳空港までのアクセス」のまとめ
旭川駅から新千歳空港までのアクセス以上4種類をまとめみました。
旭川空港が季節のよって関西方面への便が無いなど、就航便の行き先が限定的なので、旭川駅から新千歳空港まではそれなりの需要はあるのですが、距離の壁もありアクセスのしづらさは感じます。そんな中、直行バスの「たいせつライナー」は総合的に見てタイミング合えば利用してみたいアクセス手段と思われます。次は料金は割高で、札幌駅で乗り継ぎが面倒ですがJRは時間が読めるという点で利用できるでしょう。
この区間の移動で問題なのは冬です。期待の「たいせつライナー」も冬季は1本減便です。
JRにしろ、車にしろ豪雪地帯の空知地方を通らなくてはなりません。いくら雪に強い北海道の交通機関といえどもその積雪量の前にはどうにもならないことがあります。多少遅れや速度規制で済めばいいのですが、年に何回かは列車の運休や道央道の通行止めなんてことも起こります。JRが新千歳空港への直通運転を廃止したのは、その区間の遅れを空港輸送の大動脈である札幌新千歳空港間に持ち越したくないからということです。冬にこの区間を利用する際はどのアクセス手段でも時間に余裕を持って行動することが大切です。