地元ではGIZAギザの愛称で親しまれている流氷専門の科学センター。こちらでは、マイナス20℃の極寒体験や白い煙が渦巻く人工竜巻を見ることができます。
オホーツク流氷科学センター|紋別観光
館内では、流氷ができる仕組みやオホーツクの海底にひそむ希少な生態について学べる、様々なコーナーが設けられています。
紋別オホーツク流氷科学センターの魅力は、何と言っても実物の流氷が観察できること。雪や氷とは全く異なる不思議な感触を体験することができます。子ども達の間では、生物を凍り漬けにした標本も大人気で、授業の一環として紋別オホーツク流氷科学センターを訪れることもあります。
流氷は純白のイメージを持たれていますが、実際は透き通った青色。その巨大な流氷には無数のプランクトンが生育しており、オホーツク海のカニや魚が生きていくためには、流氷が欠かせないのです。一説によると、流氷が長期間接岸した年は、カニ漁が豊富なのだとか。
紋別オホーツク流氷科学センターでは、ドームシアターや観測室体験など、普段は絶対に見ることができない氷の世界を一年中楽しむことができます
【館内体験コーナー】
・竜巻にさわろう
・虹色のシャボン膜
・ドームシアター
・極寒体験室
・観測室
・図書コーナー
オホーツク流氷科学センター|紋別観光
紋別オホーツク流氷科学センターへ来たなら、極寒体験コーナーを忘れてはいけません。こちらには、真冬の寒さを五感で楽しむマイナス20℃のお部屋が用意されています。専用の防寒着・帽子・手袋を着用し、完全防備の態勢で中へ進むと、一気に鼻の穴が痛くなります。
もちろん呼吸は無理なくできるのですが、喉の奥と鼻の穴がキシリトールガムを噛んだ時のように、スースーします。
紋別オホーツク流氷科学センターは館内じたいがひんやりと冷たいので、涼みに行くには絶好の場所。特に極寒体験室は真夏に行くと冷たく丁度良いと思われがちですが、残念ながら、涼しく快適に過ごせるのは持って数分でしょう。マイナス20℃を体感すると、せっかくの展示物がほとんど目に映らないほど、あまりの寒さに早く外へ出たくなります!
そんな極寒体験ができるのも、紋別オホーツク流氷科学センターならではの魅力。極寒体験室は、一度に観て回ることができなくても大丈夫!出入りが自由なので何度も無料で利用できます。
オホーツク流氷科学センター|紋別観光
紋別オホーツク流氷科学センターでは、人工で作られた竜巻に触れることができます。公衆電話ボックスのような体験室に入ると、センサーが作動し下に設置されている超音波加湿器から白い煙がモクモク出てきます。天井に埋め込まれた吸引機により煙が吸い上げられると、1本の渦を巻いた登り竜が発生します。これが人工竜巻です。
北海道で人工竜巻を体験できる科学センターは、ごくわずか。紋別オホーツク流氷科学センターのように、海や流氷を一望できる科学施設は貴重なのです。
当初は、何となく痛いのではないか?と勝手な思い込みから、こちらのコーナーを避けていたのですが、目の前で大きくなる竜巻を見てビックリ。体験コーナーの中では、一番目を引き何度訪れても飽きない不思議な体験ができます!当然ながら、痛みも全く感じませんのでご安心を。紋別オホーツク流氷科学センターは、子どもから大人まで楽しめる体験コーナーが充実しています。
オホーツク流氷科学センター|紋別観光
紋別オホーツク流氷科学センターのクリオネ展示数は日本一。クリオネとは貝の仲間で、海の中を浮遊する生物です。体長は約1センチと小さく、半透明の神秘的な妖精として、海の天使や流氷の天使とも呼ばれています。近年、クリオネの新種が発見され、半透明のクリオネもいればオレンジ色のクリオネも生育していることが分かったのだとか。
中でも珍しい全長4センチの大型クリオネが、紋別オホーツク流氷科学センター内に展示されています。また、普段は可愛らしいクリオネですが、餌を食べる瞬間だけは悪魔のような姿に変貌。頭が割れてバッカルコーンという触手が現れることから、悪魔に似ていると話題になりました。紋別オホーツク流氷科学センターでは、巨大水槽で回遊する600~1000匹のクリオネ達を観察することができます。
オホーツク流氷科学センター|紋別観光
道内有数のカニの産地でもある紋別市では、巨大なカニの爪オブジェも人気です。紋別オホーツク流氷科学センターの真横に設置され、高さ12メートルのオブジェを背景に、多くの観光客が記念撮影をされています。
昔は、ホタテのオブジェもあったそうですが、一説によるとオホーツク海の荒波に流されて行方不明になったのだとか。夜になると巨大なカニの爪がライトアップされ、青空の下で観るカニの爪とは一味違った、幻想的な風景を堪能できますよ。
また、紋別オホーツク流氷科学センター内のカフェでは、紋別ご当地グルメの一つ、ホワイトカレーをいただくことができます。紋別らしく、流氷をイメージして作られているので、ルーは白、具は野菜の他に海産物が入っています。魚介ダシをベースにしているので、味は濃厚ですがさっぱりしたスープカレーのような味わいです。
流氷ホワイトカレーは、お土産用の販売も行っています。
紋別オホーツク流氷科学センターで遊んだ後は、カニの爪オブジェとホワイトカレーも忘れずに!