紋別のシンボルでもある氷海展望塔オホーツクタワー。夏は釣り客たちの憩いの場、冬は流氷を眺める観光スポットとして有名です。
紋別オホーツクタワー|紋別観光
紋別オホーツクタワーに4D-KINGが導入されたのは2005年のこと。それまでなかったシアターが登場し迫力満点のオホーツクの流氷の歴史を楽しめるようになりました。紋別オホーツクタワー展望塔が建つエリア内に到着すると、コンクリートで打ち建てられたとてつもなく長い橋が目にとまります。通称クリオネプロムナードと呼ばれる防波堤は全長515mもあり、晴れた日は散歩がてら歩くのも良し。夜はライトアップされたイルミネーションを背景に記念撮影するのも人気です。長い防波堤の先には海底から43メートルにものぼる氷海展望塔が建ち、中へ入ると1階のホールでは受付や売店が並び、紋別オホーツクタワーの歴史がわかる資料が数多く展示されています。
また、施設内のクリオネ神社も可愛らしくてお子様に人気。用意された折り紙に願い事を添えてクリオネを折ると願いが叶うという説があります。
紋別オホーツクタワー|紋別観光
3階の展望室へ行くと360度見渡せる絶景パノラマがお出迎え。ここは紋別オホーツクタワー内のメインコーナーになります。最上階から見渡すオホーツク海は一面青くて絶景そのもの。冬場は流氷がギッシリ敷詰められていてまるで海に浮かんでいるかのような幻想的な気分を味わうことができます。
展望台の楽しみ方としては、オホーツク海だけでなく山側を覗いてみるのもおすすめです。紋別オホーツクタワーの真逆には大山スキー場が見えます。山の頂上にはオホーツクタワーならぬスカイタワーが建っており、夜になるとタワー全体がライトアップされて空中に巨大な建物が浮き出ているような不思議な世界を体験できることでしょう。
また、晴れた日はオホーツク海の先に知床連山が見られるのも魅力です。紋別オホーツクタワーではどの角度からも景色を見渡すことができて、夏場は漁船、冬場はガリンコ号を間近に感じることができます。そしてもう一つ、展望塔からデッキに出ることを忘れずに。外へ出ると潮風や流氷のキューッとする鳴き声が聞こえてきますよ。
紋別オホーツクタワー|紋別観光
絶景パノラマを満喫した後は2階の展示ホールへ向かいましょう。ここではオホーツク海に関する資料や展示物が公開されています。そもそも紋別オホーツクタワーは何を目的に建てられたのでしょうか。ここはただの観光施設ではなく海洋生物や流氷など四季を通して研究できる観測施設でもあるのです。要は両方の特性を併せ持った重要な施設を一般公開しているということになります。
まずは、紋別オホーツクタワーが完成するまでの歴史を映像ホールで鑑賞してみましょう。設計図や海底工事の様子がドキュメンタリー番組のようにワクワク楽しむことができます。また、ホール一面に展示されている海洋生物や水槽内を回遊するチョウザメも見もの。小学生なら夏休みや冬休みの研究材料として使用するのもおすすめです。紋別オホーツクタワーでは普段目にすることができないクリオネや様々な生物を間近で見られて、一部の生物に関しては直接触れることも可能です。
紋別オホーツクタワー|紋別観光
紋別オホーツクタワー内で2番目に人気があるコーナー。海底階のアクアゲイトホールは薄暗くて神秘的な世界です。
階段から降りると窓ガラス越しに見えるのは海中の世界。16個の小窓からは野生のクリオネが見られたりタコが泳いでいたり、運が良ければアザラシが顔を出すこともあります。クリオネは水温が17℃を超えると生きられないと言われており、冷たいオホーツク海はクリオネが過ごしやすい最適な場所なのです。
もし野生のクリオネに出会えなくても大丈夫。海底階では、巨大な水槽の中でクリオネやフウセンウオ、カニ、ホッケなども飼育されており、クリオネの回遊姿だけでなく、私たちが食材として口にしている生物たちを観察することができます。
また、波が荒いオホーツク海の海底で生物たちはどのように過ごしているのか。紋別オホーツクタワーは既に海の中に位置しているので、そこから観察できる生物や沿岸、大陸棚、大陸斜面に生息する生物たちの分布図を用意。観光客にもわかりやすいパネル式になっているので、ここをチェックしながら展示物を見るとより一層、神秘的な海中体験ができますよ。
紋別オホーツクタワー内を感動的に見学するなら、最上階の展望塔を一番初めに体験しましょう。次に2階展示室の資料を見てまわり最後に地下の海底階を楽しんでくださいね。絶景パノラマを先に満喫することで流氷や海中の生物についてもっと興味がわくはずです。
紋別オホーツクタワー|紋別観光
紋別オホーツクタワーを訪れたら必ずここもチェックしましょう。4D-KINGシアターでは全周張り巡らされたスクリーンに特殊な細工を加え音や風を感じながら立体的な映像を楽しむことができます。4作品がランダムに上映されており、流氷に埋めつくされたオホーツク海をアザラシの子が冒険する旅など、お子様が見ても楽しめる内容になっています。
アザラシをもっと近くで見たいという方は、紋別オホーツクタワー駐車場から歩いて5分先にあるとっかりセンターへ足を運んでみるのも良いでしょう。とっかりとはアイヌ語でアザラシのことを意味しており、餌やりやアザラシが連なって移動する姿など間近で観察することができますよ。
こちらもまた、ただのアザラシ水族館ではなく保護されたアザラシを治療して自然界へ返すという保護センターの機能を有しています。
さらに楽しいことがもう一つ。とっかりセンターの真横にあるホワイトビーチでは潮干狩りを楽しむことができます。小さなアサリから5センチサイズの大きなアサリまで大量に採ることができますよ。しかも、シジミまで一緒に採れてしまうのですから驚きです。紋別オホーツクタワーへ訪れた際は、周辺エリアも立ち寄ってください。きっと充実した素敵な時間を満喫できるはずです。