北海道の最北端に広がる、2万 3000 ha の広大な湿原は「利尻・ 礼文・サロベツ国立公園」に指定されています。初夏から秋にかけて、約 100種にも及ぶ湿原植物や花々が湿原を彩ります。サロベツ原野の彼方には、雄峰「利尻山」(その姿から利尻富士とも呼ばれています)がそびえています。
サロベツ原野は広大な大自然|利尻礼文観光
「利尻・礼文・サロベツ国立公園」に指定されているサロベツ原野では初夏から秋にかけて、ツルコケモモやヒメシャクナゲ、鮮やかな黄色をしたエゾカンゾウや可憐な紫のエゾリンドウなど、約100種にも及ぶ湿原植物や花々の観察が出来ます。
サロベツ原野|利尻礼文観光
- 所在地|〒098-4107 北海道天塩郡豊富町豊徳 北海道天塩郡豊富町稚咲内
- 電話番号|0162-82-1001
サロベツ原野は野生生物の宝庫|利尻礼文観光
湿原では、低層・中層・高層湿原の花たちが咲き分かれ、原始砂丘林内では山地性の花たちが、海岸線には秀麗な山容を誇る利尻富士を背にエゾカンゾウやエゾスカシユリなど、500種を越える草花たちが咲き誇ります。
サロベツ原野のパンケ沼|利尻礼文観光
標高0メートルにあるため、海水がやや混じり、ヤマトシジミ、イトウなどが棲息しています。沼を一周する道はないのですが、沼の東岸にパンケ沼園地があり、一周388メートル所要時間10分の木道、野鳥観察舎、湖に突き出した立見台があります。立見台からは、波に洗われて露呈した岸辺の泥炭層を手軽に観察でき、この辺りの地質がよくわかります。
サロベツ原野はラムサール条約に登録されました|利尻礼文観光
サロベツ原野は上サロベツ原野と下サロベツ原野に分かれ、下サロベツ原野は利尻礼文サロベツ国立公園の特別保護地区であり、ペンケ沼、パンケ沼といった沼地が点在しています。また、国指定サロベツ鳥獣保護区(集団渡来地)にも指定されています。
あまりにも広大な泥炭地は、主とする酪農業にはやっかいなもので、近代化農業が始まると共に各地で大規模な農地開発が行われ、泥炭地の排水やサロベツ川のショートカットなどで湿原の水位が次第に低下していきました。そこで、1983年から環境庁ではサロベツ湿原の保全事業の研究と対策を引き続き実施しています。