北海道函館市にある曹洞宗の寺院。函館市内にある北海道最古の寺院です。本堂・山門など計10の建造物が登録有形文化財となっています。歴史的な価値とともに、伝統的な木造建築の技術を結集した芸術性が評価されたものです。函館の歴史とともにあり、文化的価値の認められた高龍寺。その見どころをご案内しましょう。
高龍寺 函館の歴史と共に|函館観光

函館でも最も古い寺院として知られ、幾度か大火などのため建物を焼失しました。1900年(明治33年)に完成した本堂はケヤキ、ヒバ材で建てられ、1910年(明治43年)に完成した山門は総ケヤキ造りで、見事な彫刻が施されていて、東北以北最大の山門といわれています。
高龍寺|函館観光
- 定休日|年中無休
- 営業時間|11:00~日没(土・日曜、祝日は10:00~)
- 住所|函館市船見町21
- 電話番号|0138-23-0631
高龍寺の山門は総ケヤキ造り|函館観光

獅子・龍・鳳凰の彫刻が掘られています。この山門だけで207個の彫刻が施されています。これらは越後で製作され、帆船で運ばれてきたそうです。高龍寺は、寛永10年(1633年)松前町の曹洞宗法源寺の末寺として亀田村(現在の市内万代町近辺)に建てられました。
宝永3年(1706年)弁天町に移転後、幾度か大火などのため建物を焼失し、明治12年(1879年)現在の場所に移転しました。明治43年(1910年)に完成した山門は総ケヤキ造りで、東北以北最大の山門といわれ、また、見事な彫刻が特徴です。この彫刻は、いずれも当時の名工達の作で、明治時代末期の貴重な木造寺院でもあります。
高龍寺の釈迦涅槃図|函館観光

山門の右手に並び建つのは、鐘楼と宝蔵。戦争で供出された鐘は、1951年(昭和29年)に再鋳されました。 宝蔵は、レンガ造りの入り口、白い漆喰壁、腰周りにはめ込み下見板をまわした蔵造りという外観がユニーク。 旧函館区公会堂建築時の寄付など函館の発展に尽くした豪商、大檀家の相馬哲平氏の寄付により作られました。 北海道有形文化財指定の蠣崎波響筆釈迦涅槃図などが収蔵されています。
明治2年(1869年)の箱館戦争のとき、野戦病院となったこの寺で斬殺された会津藩士を供養する「傷心惨目の碑」、墓地には勝海舟と親交があった渋田利右衛門や、日本最初に種痘を行った中川五郎治などの墓があります。また、高龍寺には北海道指定有形文化財である釈迦涅槃図が保存されています。高龍寺は箱館戦争、大火といった函館の激動の歴史とともに歩んだといえます。
大火などで大半の古文書記録などを失ってしまったものの、高龍寺という存在が貴重な資料だといえます。
高龍寺は癒しスポット|函館観光

北海道有形文化財である蠣崎波響の最高傑作といわれる「釈迦涅槃図」を所蔵しています。他に 本堂・山門及び袖塀・位牌堂・開山堂・金毘羅堂・宝蔵・鐘楼・水盤舎・防火塀・土塀も登録有形文化財で、特に防火塀は大火に備えるため明治時代に造られたレンガ造りを残しており、歴史の情緒が感じられます
函館にとどまらず北海道でも一番古いお寺の高龍寺は歴史的にも非常に貴重なお寺です。歴史の街、函館でも大変人気な観光スポットです。静かなお寺で古き良き日本の歴史を学んで心を癒すのもオススメです!!
日本を変える為に戦い、命を落としていった武士の供養碑などもあるので、花を持ってきて供養に訪れる人も多いです。ぜひ、函館の歴史を触れに一度訪れてください